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# エッセイみたいな。 # ゆーちゅーぶとか。

ゆる言語学徒になった

Ritsuki

2021/08/19

YouTuberの一人として、YouTubeはよく見るのだが、最近ハマっているYouTuberがいる。

「ゆる言語学ラジオ」さんである。というか、「ゆる言語学ラジオ」をやっている水野さんと堀元さんにはまっている。

今日はもうとことんこの素晴らしさ・面白さ・何がどういいのかについて語り尽くしてみたい。(あとで経緯は説明するが、現時点で上がっている動画全47本全部見てしまった…)

まず、ゆる言語学ラジオを初めて知ったのは、Morite2 English Cannel でコラボをしていた動画である。

誰だろうと思って見て、「ゆる言語学ラジオ」のチャンネルに飛んでみた。

その頃はちょうど「#34 ピダハン」の動画が最新として上がっていたので、まあ暇だしみてみるか、という軽いノリで見てみた。

すると、でだしから話が面白い。面白い。

内容もさることながら、2人のトークに惹き込まれた。「#33 うんちくパンクラチオン」という動画もあるが、ずっとうんちくパンクラチオンしてるんじゃないかというノリで話していて、聞き飽きないし、もっと聞きたい!と思った。

割と30分を超える動画も多く長尺なので、「ラジオ感覚・作業用として聞いてみるか」と思い動画を再生するのだが気づけば作業が止まってしまう、”作業阻害系YouTuber”である。頼むからやめてほしい (← 水野さんによくみられる話法)

全2回に及ぶピダハン回は、大変面白く見て、最新動画が待ちきれなくなった。

と思っていたら、数学系YouTuberの鈴木貫太郎さんのチャンネルで「日本で唯一のゆる言語学者がオイラーの公式を証明する」というテーマでコラボ動画が上がった。

もうびっくりしたし、これほど俺のニーズをかなえてくれるものはないと、急いで見た。

そこには、水野さんの論理性にあふれている姿があった。(おこがましながら、いつか 1min. わんみん でもコラボしたい…)

そのあとで「#10 象は鼻が長い」の回を見てみた。

「象は鼻が長い」の本については、外山滋比古さんの本の何かの文脈で「書店の人が間違えて児童書のコーナーに置いてしまって…」と紹介されていて、頭の片隅にあったので、どんなものかと思って再生した。

見れば、日本語文法の面白さと、「は」の用法について理解を深められる。堀元さんも添削する際に「話題の提示の「は」だと添削しやすくなる」と言っていたが、その通りでとても面白かった。(感想として面白いしか出てこない自分に辟易… 2人並みの語彙力があればなぁと切実に思う…)

そうこうしているうちに、「#36 ミーム提案委員会」と題した動画が上がり、ここでまた2人のうんちくに驚く。

そして、#37から4回にわたる「序数詞はゲルニカ」であるというテーゼのもと、序数詞のすごさが語られる。

こののち「もうこれは全部見るしかない!」と意を決した。

チャンネルトップページには、この要望を知ってか「「ゆる言語学ラジオを全部順番通り見たいぞ!」という人のための再生リストです。コアなファンはこちらをどうぞ!」という再生リストが。。。

というわけで、#1から全て見た。

途中「「カタルシス英文法」の最初の動画みてないのに、最新のカタルシス英文法シリーズが始まってしまった! ただ、最新を見逃すわけには…」という紆余曲折等ありながらも、全部見た。

(酔っ払い)雑談回含め、全部面白かったので、ここからは「ゆる言語学ラジオ」の面白かったものを列挙していこうと思う。(時系列順ではない)

まず、やっぱりゆる言語学ラジオを代表するコンテンツ(というより、ゆる言語学ラジオを楽しむために見ておいた方が面白いコンテンツ)は、#16より始まる「ソシュール知ったかぶり講座」である。

動画内で水野さんが言っているように、これを見ると世界が変わる。本当に。

世界が今の世界のように見えているのは、言語のおかげなのだ、言語すげー、って感じになる。

ここで出てくるラングやパロールは、たまーに水野さん・堀元さんの口から、その後の動画で言及されるので、見ておいた方が理解が深まって面白いかも、と思う。(まあ、見なくても理解できて面白いし、今後のためとか考えなくともただ普通にソシュール回だけで面白い)

また、印象に残っていて、カタルシスすごいのは、やっぱりその名の通り「カタルシス英文法」シリーズである。(このタイトル、「カタルシス」という用語に馴染みがないとあんまり伝わらないので一番最初の「学びなおし英文法」でも良かったと個人的には思っている)

時制の話だったり、助動詞の話だったり、5文型(もっと多いかも?)、仮定法の話が語られていて、どれも「本質回」なので見応えがある。

とくに、印象的だったのは、「have + 過去分詞」は「過去分詞の状態を持っている」だし、「have to」は元々「have something to 」だし、の部分。うわー、すげー、っていう快感が得られた。

個人的興味としては、「法」のタクソノミーがおもしろかったし、第2外国語としてドイツ語を選択したが、その辺の知識とも繋がってきたのがさらにカタルシスだった。(ドイツ語で言うと、何かの回で堀元さんが「ドイツ語でボールペンはクーゲルシュライバー」と言っていて、あ、それ覚えたやつやん!ってなったのを思い出す)

(ドイツ語つながりでいうと、水野さんがするする詐欺している「格」の話を早くして欲しい….)

英語繋がりでいうと、英語は荒野行動で、日本語はCall of Duty だという動画も楽しく見た。(日本語が腹芸だという主張の横山雅彦先生の本を思い出した)

そして、ここから衝撃回の連続だが 「#3 ぷぢぃぱらのぷぴちょと読んでいた」や「#4 聞の部首は耳だ!」、「#12 水野さんターゲット1900全部語源調べてた回」(内容も大変面白い回)、さらにさらに「#26 水野さん語源辞書頭から読んでた回」、そして、「離合って方言だったの!?」という衝撃の「俺たちのベスト方言グランプリ」回と続く。

ライブ配信の回はぜひ生で見たかった。

というわけで、ゆる言語学ラジオのほとんどのコンテンツを紹介しちゃったんじゃないかというくらいのハマり具合なのだが(もちろん、そんなわけもなく濁音減価の回や苗字の話の回などもっともっとある)、やっぱりこのハマり具合の原因は全部水野さんと堀元さんの人間性にあるのではないかと思う(この記事も本質回を狙っている…)

水野さんのロジカルに理由を探究していく姿勢は鈴木貫太郎さんとのコラボですごいわかったし、「象は鼻が長い」回の誤った記述に対して誠実に対応している姿勢は#25で見られる。

こういう性格というか、姿勢がゆる言語学ラジオのコンテンツを面白くしているんだと思う。まあ、何より話の展開がうまい。

そして、堀元さんがとてもいい聞き役である。違うと思うことにはちゃんと違うと反応し、自分で例を見つけてきていいリアクションをする。

さらに、理系の出だということで、プログラミング言語の話題を持ってきたりすることにわかりみが深い。(アセンブリ言語とか、ガロアの雑談とかしてたのが印象深い)

筆が走りすぎた感じがするので、そろそろこの辺で終わりにしようと思う。

最後に、ゆる言語学ラジオさんに いち ゆる言語学ファン(ゆる言語学徒)として、これからもソシュールみ溢れる動画を楽しみにしています!と伝えて終わりたい。(ただのファンレター感は否めない)

これを読んでくれた人はぜひ わんみん よりも先にゆる言語学ラジオのチャンネル登録をしてほしいくらいである。(どっちもしてほしい)

適当にまとめました。